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第2回 UMLロボットコンテスト

審査基準

1.審査対象となるモデルの規定

以下のものから構成されるものとします。

1) コンセプトシート a. モデリング戦略やポリシー、指針など 「自分達は、この問題を
このように捉えてこういう方針でモデル化しました!」といったような記述です。
b. アルゴリズムの特徴の説明、工夫した部分など。
c. とにかく、このシートでは、モデルの優位性,ユニークさなど、
皆さんのモデルに対する思いを存分にアピールしてください。

(昨年と同様) ppt版コンセプトシート PDF版コンセプトシート

2) UMLで記述され、ソフトウェアの
内部仕様が理解できるモデル
a. UMLはUML1.3以上に準拠すること。
b. ロボットの機能を実現する仕組みが記述されていること。
 但し、モデルの動作検証が行えるレベルまでの厳密さは要求しません。
c. 実装するための情報までは不用。
 操作や属性のシグニチャ、可視性などは不用です。
d. モデルを構成する図は複数可。
 3. の審査内容に書かれた項目が検証できるよう、
UMLで規定されている適当な図を選んで記述してください。

2.その他制約条件および諸事項

1) モデルは日本語と英語の
両方を用意してください
a. 日本語は、会場に貼りだしたときに分かり易いようにするためです。
b. 英語版は、審査委員としてレオンスター氏が加わっているためです。
c. 英語日本語を併記したモデルでも可です。
2) モデルの記述方法は問いません a. ツール、PowerPoint、Excel、手書き等なんでも可。
b. 但し、手書きの場合には、電子媒体に変換することが必要です。

3. 審査内容

モデルが上記の事項を満足することを前提に、以下のような内容で審査を行います。
1) モデル外観の評価

(コンテンツは含みません)

a. UML的な正しさ
a) 文法的側面のみをチェックします
(例. クラスが丸、独自ノーテーションが含まれる、などの誤記は減点になります)。
b) モデルの見易さ
以下のような点を審査します。
* 視点(要求、構造、ビヘイビア、アルゴリズムなど)ごとにビューが分かれているか。
* レイアウトが見やすいか。
* モデルの補足文書があるか(コンセプトシートの内容)。
c) オリジナリティ
コンセプトシートやモデルの見栄え、見易さ、分かり易さなど審査します。
2) モデルの中身の評価

(モデルのコンテンツを
審査します)
基本的に、モデルの妥当性と
論理的な正しさ、オリジナリティを検証します。

 
b. モデルの妥当性の審査
a) オブジェクト指向の観点から見たときにモデルの各要素が妥当かどうかを判断します。
例えば、
・問題領域の分離はうまくなされているか
・責務分割は妥当か
・関連や多重度は適切か
・必要な抽象化がなされているか
・状態の定義は適切か
などです。
c. 論理的な正しさの審査
a) 要求モデルで書かれた内容が実現できるかどうかを判断します。
これは、モデルの妥当性とは別に、単純に実現可能性のみを審査します。
例えば、
・アルゴリズムの正しさ
・ビヘイビアモデルの正しさ
(そのとおり動作することで要求が実現可能であること)
などです。
d. オリジナリティ
a) アルゴリズムのユニークさを判断します。
例えば、ショートトラックの場合なら、
・センサーの動的なキャリブレーション機能
・ライン離脱時の復帰アルゴリズム
などが該当します。
このような、要求を満たす以上の補足機能がある場合には、審査において加点されます。

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