2015年10月22日

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LabVIEWにおいて数値制御器の置換時に発生するバグ

LabVIEWのフロントパネルにおいて、制御器を置換した際に表示されている値と内部的な値に不整合が起きるバグが存在します。

バグが発生する状況を以下で解説します。

1.LabVIEWのフロントパネルで適当な制御器を作成します。
 (画像では数値制御器を選択)
制御器_01

 

2.10より大きな値 を設定します。(画像では30に設定)
制御器_02

 

3.置換で別の制御器を選びます。※数値制御器以外のレンジ設定をできる制御器
 (画像は垂直フィルスライダーを選択)
 制御器_03

 

4.置換された時、制御器のレンジは0から10に設定されます。
  この時、値は10に設定されているように表示されます。
制御器_04

 

5.この時、デジタル表示をオンにすることで内部的な設定値を知ることができます。
制御器_05

 

6.そうするとスライダーは10を示しているのに対して、デジタル表示は置換前の値を示していることがわかります。
制御器_06

 

7.また、制御器のレンジを置換前の値より大きくすることによっても、置換しても値が変更されていないことを確認できます。
制御器_07

以上の現象が確認されているので、制御器を変更したい時は、置換を使用せずに新しく制御器を作成してください。

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