第16回 WRO Japan決勝大会 in 西宮

インタビュー「Team Gunji」

部門:エレメンタリー部門
チーム名:Team Gunji
タイトル:The Ocean School
メンバー:【選手】郡司日向吾さん(小学5年)、加藤穂乃花さん(小学4年)
【コーチ】田中聡大さん

「海中教室ロボ」「海底調査ロボ」「レスキューロボ」「波力発電ロボ」「世界一周ロボ」の五つのロボットで構成されています。海中でリアルな体験をしながら学び、世界を回ることで色々な国の人と交流し、さらに環境にもやさしいスマートエデュケーションを助けるロボットです。

■選手へインタビュー

大会当日、数回行われる審査の合間に、選手の皆さんへ「今感じていること」や「大会への意気込み」などインタビューしました。

Q:決勝大会の会場に来てどんな気持ちですか?
A:沢山の人が来たら少し緊張しそう。プレゼンが上手くいくか、ロボットがちゃんと動くか心配です。

Q:いつから作品づくりに取り掛かりましたか?
A:1ヵ月前です。夏休みを利用して1日7時間くらい活動しました。全部で5つのロボットがありますが、一つのロボットを3日で作り、残りの時間で発表の準備や練習をしました。

Q:初めて一緒にチームを組んだそうですが活動中の様子について教えてください。
A:ロボットを作るときに意見が食い違うこともありましたが、二人で話し合って決めていました。どうしても決まらないときは、意見をまとめて「どちらがいいと思いますか?」とコーチに聞くこともありました。

チームの二人は、発表本番で「大きくゆっくり笑顔で」話すことを意識したそうです。ニュース番組の設定でプレゼンを進行しており、最後にCMを入れるなどユーモアのある楽しい発表となっていました。

■コーチへインタビュー

コーチである田中聡大さんにも大会や選手の様子についてお話を伺いました。

WROに参加して感じる選手の成長

今回、選手の郡司さんの強い希望でWRO出場を決めたそうです。郡司さんが通う教室では、WRO出場者が発表を行う機会があるそうで、田中コーチは「過去の出場者がポスター発表などしている様子を見て憧れていたのかも」と話しました。

選手たちは普段教室で、作りたいものをマイペースに作っており、締め切りに合わせてスケジュールを組んで制作することはないそうです。WROへの出場のように、目標があることで、達成のために今なにが問題でどう解決するかを考えるプロセスが踏めるようになったそうで、また、「勝ちたい」という気持ちから、審査員に伝えることを意識し、「見ている人が分かりやすいロボットの動き」にこだわる様になったと話します。

選手が前に進むきっかけになる“機会”をつくる

田中コーチは、基本的に介入せず、下記のように選手が躓いたときに前に進むための機会を作っていると話しました。

・今何をすべきか気付かせる
大会に出場するために何をしないといけないのか、そのために今日何をするのかという問いかけをし、タスク出しとスケジュール進捗管理を促す。