部門: | ジュニア部門 |
チーム名: | AR+ |
タイトル: | 効率的な配送「スマートデリバリー」~配送の無駄をなくす~ |
メンバー: | 【選手】鳥居亜実さん(中学1年)、西山黎音さん(中学1年) 【コーチ】佐藤大樹さん |
路線バスで荷物を運搬するロボット、バス停の地下に設置する保管用の倉庫、倉庫から荷物を受け取るための本人確認ロボットを使い、運送業界の問題の一つである「再配達」をなくすスマートデリバリーシステムです。
■選手へインタビュー
大会当日、数回行われる審査の合間に、選手の皆さんへ「今感じていること」や「大会への意気込み」などインタビューしました。
Q:決勝大会の会場に来てどんな気持ちですか?
A:オープンカテゴリーに参加するのも決勝大会に参加するのも初めてで、とても不安です。でも頑張りたいと思います。
Q:いつから作品づくりに取り掛かりましたか?
A:2ヵ月くらい前から毎日取り組みました。壁にぶつかったときは他の人に協力してもらうなどしてここまで作り上げました。
Q:作品づくりや発表でこだわったところを教えてください。
A:まず、テーマについてですが、自分が配送をお願いした時に荷物を受け取れず再配達を頼むことがあって、大変そうなドライバーの様子に問題意識を持っていました。そこで「スマートデリバリー」 という配送の無駄をなくすシステムを作ろうと考えました。工夫したとことしては、確実に本人に届くようにIDによる本人確認を行えるようにしたことです。さらに、ただシステムを作るだけじゃなくて、審査員に分かりやすいようなロボット配置や装飾にもこだわりました。
二人は、去年までレギュラーカテゴリーに参加していましたが、誤作動で上手くいかず決勝大会には出たことが無いそうです。今回は、たとえ誤作動が起きても実現したいことの意志を伝えることができるオープンカテゴリーに挑戦したいと思い参加したと話しました。実は話すのは苦手という事で、プレゼンのためにできる限り大きな声で話すように気を付けていたそうです。
■コーチへインタビュー
コーチである佐藤大樹さんにも大会や選手の様子についてお話を伺いました。
WROに参加して感じる選手の成長
佐藤コーチは、選手たちに下記のような成長があったと話しました。
1) 問題解決ができるようになった
自分でテーマを設定し取り組むことで、解決するために何が必要なのかどうすればいいのか考えることができるようになった。
2) 機構をよく考えるようになった
最初は機構に疎かったが、システムを実現するため試行錯誤するようになり機構を工夫できるようになった
3) 意識が変わった
課題があり、その解決のために作りたいものが明確にあるため、実現するにはどうすればいいのかという事をとことん突き詰めて考えるようになった。
自信が自発的な活動につながる
選手の二人は、自分から質問に行けなかったり他の人の協力を仰ぐのが苦手だったりしたそうです。しかし、オープンカテゴリーに出場するための作品づくりを通して、技術的な部分が少しずつ分かってきたことで自信をもち、最近では積極的に質問し取り組んでいたといいます。また佐藤コーチは、1日の最初と最後に選手と話をする時間をもち、質問しやすい環境を作っていたと話しました。