部門: | シニア部門 |
チーム名: | Otemon Challenger |
タイトル: | 画像認識を使用した進化型海上ゴミ回収ロボットの開発と研究 |
メンバー: | 【選手】辰巳瑛さん(高校2年)、小林直樹さん(高校2年)、倉冨星衣さん(高校1年) 【コーチ】中本直宏さん |
深層学習による畳み込み画像認識により、ごみ回収の精度向上が可能な「進化型海上ごみ回収ロボット」です。
■選手へインタビュー
大会当日、数回行われる審査の合間に、選手の皆さんへ「今感じていること」や「大会への意気込み」などインタビューしました。
Q:決勝大会の会場に来てどんな気持ちですか?
A:少し不安もありますが「自分たちのシステムは素晴らしくて役に立つんだ!」と伝えられるようにプレゼンをしたいです。
Q:いつから今大会の作品に取り組んでいますか?
A:3月からコンセプトを練り始めて大会1週間前にやっと完成しました。
Q:この作品を作るにあたり、どのようなところに苦労したのでしょうか?
A:今回深層学習をロボットに取り入れたのですが、全く知らない状態から自分たちで 1から調べ、勉強しました。またプレゼン面では、サーバーという目に見えず、分かりづらい仕組みをどうやって人に伝わるように発表するのかに苦労しました。
万が一デモの時に画像認識に失敗したとしても「失敗を学習することで精度向上につながる」という説明資料を前もって用意するなど、あらゆる状況を想定して準備万端でプレゼンに臨んだチームの皆さん。技術力&プレゼン力で見事オープンカテゴリー1位を手にしました。
■コーチへインタビュー
コーチである中本直宏さんにも大会や選手の様子についてお話を伺いました。
WROに参加して感じる選手の成長
中本コーチは「高校生の段階で高度な技術力を身に付け、将来的には僕を超える技術を持った人になってほしいですね。」と語りました。コーチが生徒に新しい技術を教えると積極的に使おうとするそうで、「結果的に深層学習など、高校生のレベルを超えたことが出来たと思います。」とのこと。中本コーチは生徒の今後について「WROに出場したことで生徒達にエンジニアになれるレベルの技術力が身につきました。このまま成長をつづけて、素晴らしい技術をもった人材になってほしいです。」と話しました。
生徒となんでも話せる関係を目指して
中本コーチは「気軽に意見交換が出来るコーチになるよう、生徒と一緒に解決しようというスタンスでの指導を心掛けました。」と話します。生徒が質問しやすいような雰囲気を作ることに意識して取り組んだとのことで、頻繁にメールで選手とやり取りをするなど常にコミュニケーションをとるようにしたそうです。また大会前夜には生徒達とネットミーティングを行い、最終確認をするほど生徒と二人三脚で決勝大会へ臨む中本コーチ。このチームコミュニケーションが勝利の秘訣なのでしょうか。国際大会での活躍も楽しみです。