第11回科学技術におけるロボット教育シンポジウム

【レポート】 2018.7.21 第11回科学技術におけるロボット教育シンポジウム

【イベント概要】

WRO Japanの目的に沿い、特に小中高校生向けに自律型ロボットを使った科学技術教育の実践を行っている指導者、支援者のための情報発信、発表および情報交換、交流の場とし、指導者の増加と指導者の実践力のレベルアップを目指します。主に小中高校の教員、指導者を対象とし、さらに小中高校生および教員を支援する高専、専門学校、大学、科学館、企業、NPO等、また社会教育の一環としての実践企業、団体による活発な活動の広がりを目指したシンポジウムです。

日時2018年7月21日(土)
会場科学技術館 東京都千代田区北の丸公園2番1号
参加者数52名
主催NPO法人WRO Japan
共催WRO Japan実行委員会、株式会社アフレル
イベントサイトhttps://www.wroj.org/2018/symposium.html

基調講演

人工知能(AI)社会とこれから必要とされる人材、学び

リクルート次世代教育研究院 院長 小宮山利恵子 氏

Coming soon

事例発表

大学初の技能五輪全国大会移動式ロボットへの挑戦

平山圭太氏(発表者)1、高橋大地氏1、波江野勉氏2、蓮田裕一氏2
1:帝京大学理工学部情報電子工学科、2:帝京大学理工学部

技能五輪において、「移動式ロボット」の種目が行われています。本種目は課題が極めて難しく、2017年に栃木県で開催された第55回全国大会まで企業の参加がほとんどでした。今回は、myRIOとLabVIEWを用いた技能五輪競技用ロボットの設計製作についてと大学生が初めて参加した全国大会までの軌跡をお話しされました。

WRO2017コスタリカ大会における競技ロボットの設計製作と動向

髙橋大地(発表者)1、宇賀神理恵氏2、尾崎慶悟氏3、波江野勉氏4、蓮田裕一氏4
1:帝京大学理工学部情報電子工学科2年、2:帝京大学経済学部地域経済化3年
3:帝京大学理工学部機械精密システム工学科3年、4:帝京大学理工学部

WROコスタリカ国際大会(WRO CostaRica 2017)で3位という好成績を残した「TeikyoRoboLab」の髙橋氏は、2016・2017年開催のAdvanced Robotics Challengeにおける、参加国や地域の状況及び参加チームが用いているCPUなどの使用機器の特徴などを考察してARC競技の今後の展望についてお話しされました。

鉄道会社が取り組むロボット教育
~沿線の価値創造にむけた一緒に働きたい人材の育成~

プログラボ教育事業運営委員会 勝山裕子 氏

教育版レゴマインドストームを使った実践
(「遊びながら学ぶ」・「考えるを学ぶ」を目指したスクール)

株式会社GKI 住泰一郎 氏

法人研修、ロボティクス含むシステム開発を手掛けるGKI、少子高齢化、人口減、あるいは情報化社会の急激な発展を迎えた現在、今後を担う子供たちにどのような場を提供するべきか、高度IT人材育成も手掛けている中で提供すべきプログラミングスクールとは"何か"、2020年に開始するプログラミング教育の本質を捉え、サービスコンセプトを定め提供しているGKI-KIDSロボット&プログラミングスクールについてご紹介されました。

レゴEV3を使ったロボット教育7年間の成果について

株式会社ITロボット塾 塾長 福地三則 氏

浜松市では、EV3を使ったロボットプログラミング教育、通称「ITキッズ」を7年前に開始しました。浜松市、浜松ソフト産業協会、静岡大学が中心となり、隔週日曜日に小学3年生から中学2年生まで120名を指導しています。またその2年後に、私塾形式の「株式会社ITロボット塾」が誕生、教室数の推移と現在の状況、学習内容についてお話しされました。

YouTubeを活用したダイナミック・アクティブ・ラーニング

JSロボット教育サポート 代表 佐藤仁 氏

ロボット作りを通して子供たちが学べることは非常に多面的です。しかし、地域や人材、さらには法的な制度でその多面的な部分に対応できていないとも考えられます。それらの諸課題に対して、日々改良し続けた手法をご紹介されました。

小学生・中学生を対象としたプログラミング教育の指導方法と運営の在り方

株式会社コズミックワンダー 伊藤広志 氏

年々高まるプログラミング学習の需要を受け、プログラミング教室の開校が増える一方で、適切な指導が行えず、興味を持っていたプログラミングから離れてしまう子供も少なくありません。しかしそんな中、WeDo2.0、EV3を使用した指導方法やそれに併う運営の在り方について検討した内容をお話しされました。

マインドストームEV3で育むプログラミング的思考

伊東晃 氏(発表者)1、松村毅 氏1、宮川洋一 氏2、山崎浩二 氏2
1:岩手大学教育学部附属小学校、2:岩手大学教育学部

平成29年3月、小学校における「プログラミング的思考を育成するための学習活動」が新たに学習指導要領に加わり、文部科学省はプログラミング的思考の育成には「思考力・判断力・表現力」が必要だと提示しています。

ロボット活動を通じた自由なモノづくりの実践例
~IoTとしてのクリスマス・イルミネーション~

八尋博士 氏(発表者)1、川崎陽祐 氏2
1:帝塚山中学校高等学校、2:慶應義塾大学 大学生

Coming soon

簡易脳波計を用いたプログラミング教材の特性検証

佐藤正直 氏(発表者)1、山本利一 氏2、佐藤克己 氏1、小祝達朗 氏1
1:東京学芸大学連合大学院、2:埼玉大学

ワークショップ

  • 講師 渡辺登氏(合同会社ワタナベ技研)

ねらい実際に簡単なロボコンを体験し、
その経験からロボットを使った学びの教育的効果や、
提供の際のファシリテーションをどうすべきか考え、共有する。

ワークショップの流れ・全体説明(5分)
・ロボコン競技(55分)
・ディスカッション(30分)
・シェア(15分)

ワークショップの様子

競技の説明

ロボコンを体験

各テーブルでディスカッション