WRO2017 コスタリカ国際大会 参加チームインタビュー

■ARC部門
ハンガリー代表 「InnoRobot-X」

Facebook:https://www.facebook.com/InnoRobotX
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=LpuhCf_OAAw

InnoRobot-X
(ハンガリー代表)

彼らは、ハンガリー ブダペストにあるブダペスト工科経済大学機械工学部メカトロ研究室に通う学生たち。クラスメイト4人でチームを組み、WRO ARC部門出場に向けて、3月から活動をスタートさせた。活動、練習は、大学の授業とロボットクラブにて。多い日は1日に14時間も練習するようだ。
チームでの役割は、システムデザイン、コーディング、機構担当の3人と、コーチ1人。それぞれの役割はあるが、全員で意見を出し合い、協力しあいながらチームで進めている。

ブダペスト工科経済大学機械工学部HP(英語)
https://www.gpk.bme.hu/English/

WRO ARC部門は、前年からがらりと競技内容が変更された。
2017年のARC部門は、ロボット版のテトリス®ゲームのような競技だ。自作した自律型のロボットで、直立した長方形の箱にテトラキューブと呼ばれる色付きのブロックを隙間なく積み重ねて、高得点獲得を目指しロボット制御を競い合う。
テトラキューブの積み上げが難しかったと彼らは言う。何度も失敗を重ね、繰り返し試行錯誤を続けた。

国際大会では、1日目、2日目と合計5回のチャレンジができ、1日目のベストスコア、2日目のベストスコアの合計スコアで順位が決まる。

大会当日彼らは、予選(3分)は、既にコース上にセットされているキューブ×3つと、坂からスライドさせるキューブ×3つにターゲットを絞った。事前に用意していたプログラムで、1つずつ確実に、これら6つのキューブで3列を完成させた。 ファイナルラウンド(5分)では、4×4の塊でセットされているキューブをつかみ、まずは4列を完成させ、更にその上に3列を積み上げ7列を完成させた。7列を積み上げるとキューブが安定せず、練習ではかなり苦労したという。

そして、彼らのチーム【InnoRobot-X】は見事2位を獲得した!

過去には各メンバーがそれぞれ別のロボコンに出場したこともあるが、自分自身が成長でき、挑戦ができる場を探し【InnoRobot-X】の4人で今年はじめてWROへ出場した。
「WROはエンジニアリングの知識だけではなく、タスク管理など様々な要素を学ぶことができる。スポンサー獲得は今回のプロジェクトの中で最も苦労したが、WROを通して学ぶことも多く、非常に楽しく取り組めた。」と話してくれた。

彼らのチーム活動のプロモーション動画

この動画をきっかけに、彼らの活動を応援したいと国内の8つの企業が、チームのスポンサーになった。
スポンサー費は、彼らの活動費と国際大会(コスタリカ)への渡航費に充てられている。

今後の目標として、「まずは卒業論文を完成させ、2018年1月に学部を卒業すること。そして、来年は大学院に進学したい。」
「今回の2位という結果には満足しているが、来年のWROにも挑戦し、次こそはゴールドメダルを取りたい」と、彼らは既に来年のWROを見据えていた。