2025年2月20日

SPIKEに3Dプリンタを活用する

以下の内容は2023/03/14にロボジョイくらぶマイスターブログに掲載されたものです。



3Dプリンタとフリーソフトを使って、SPIKEプライムの純正パーツと互換性のあるオリジナルパーツを作ってみたいと思います。

Blender」という3Dソフトを使って3Dデータを作ります。

ここでは例として「ハスキーレンズをモーターに取り付けるためのパーツ」を作ります。ハスキーレンズの取り付け穴は15mm間隔で純正パーツとの相性が悪く、オリジナルのパーツが必要となるためです。 互換性を持たせるため、パーツのサイズは8mm単位にします。
穴は8mm間隔で空けます。穴の直径は6.4mmと5mmの2段階にすると、ペグを挿し込んだ時に安定感が増します。

3Dデータが完成したら、エクスポート機能を使って「STL」というファイル形式で保存します。
Huskylens_mountをダウンロード

続いて「Ultimaker Cura」というスライサーソフトを使って、データを変換します。
先ほど作成したSTLファイルを読み込んで、「Gcode」ファイルを出力します。Gcodeは3Dプリンタの制御情報を記録したファイルです。

3DプリンタにGcodeファイルを読み込ませて、プリントします。プリントが完了するには30分くらいかかると思います。 この例ではAdhesionという設定をオンにしているので、床面にも樹脂が広がっています。こうすると、接着力が増して、プリントに失敗しにくくなります。

プリントしたパーツをハスキーレンズに取り付けてみました。あとは純正パーツと合体させるだけです。

3Dプリンタを使った他の例です。ハスキーレンズのカバーを作ることもできます。
Huskylens_coverをダウンロード

(文/松原拓也)

当ブログの内容は、弊社製品の活用に関する参考情報として提供しております。
記載されている情報は、正確性や動作を保証するものではありません。皆さまの創意工夫やアイデアの一助となれば幸いです。