2025年1月27日

019-1.SPIKEアプリアイコンブロック入門-第3回「拡張機能を使う」

この連載では「レゴ エデュケーションSPIKEプライム(以下、SPIKE)」を使ったSPIKEアプリのプログラミングの方法を紹介します。現時点でSPIKEアプリには3種類のプログラムに対応していますが、ここではその1つの「アイコンブロック」を使用しています。(文/松原拓也)

◆ 棒グラフブロック

今回はアイコンブロックの「拡張機能」を使ってみたいと思います。 画面の右下にある「+」の部分をクリック(またはタップ)します。 すると、機能一覧が表示されます。「折れ線グラフ」と表示されていますが、正しくは「棒グラフ」ですね(2021年11月現在)。 チェックマークをオンの状態にすれば、拡張機能が使えるようになります。
拡張機能は大きくわけて、「ディスプレイ」ブロック、「棒グラフ」ブロック、「移動」ブロックがあります。 「ディスプレイ」ブロックはSPIKEアプリ側に文字を表示するためのブロックです。これは見たままのブロックなので、説明は省きます。

これは棒グラフを表示するプログラムです。
最初に「棒グラフ消去」ブロックを実行して、棒グラフを全部0にします。このブロックがないと、棒グラフはリセットされません。

プログラムを実行すると、こうなります。カラーセンサーをポートAに接続します。
カラーセンサーが赤色を検出したら赤色のグラフを1追加します。そして、青色を検出したら青色のグラフを1追加します。
このプログラムでは青色と赤色しか反応しませんが、 ブロックを追加すると他の色にも反応させることができます。

◆ 移動ブロック

モーターで移動するロボットを作ってみましょう。 2つのモーターをラージハブに接続します。左のモーターをポートA、右のモーターをポートBに接続します。
ポートAとBを逆につなぐと、ロボットは逆方向に移動します。

最初に「移動スピード」ブロックを使って、ロボットの移動速度を設定します。ここでは一番低い「1」にしました。
「前進」ブロックでロボットを前進させます。表示の「1」は「モーター1回転」という意味です。 1秒待ったあとに、「時計回りに転回」ブロックでロボットをせん回させます。このブロックの「1」も「モーター1回転」という意味です。

ハブをUSBケーブルで接続していると、ロボットがうまく走ることができません。そこでハブからケーブルを外し、ハブとパソコン(またはタブレット)をBluetooth(ブルートゥース)で接続します。

プログラムを実行すると、ロボットが前進して、1秒静止してから、時計方向にせん回します。

アイコンブロックは複雑なプログラムには向いていません。 もし、ライントレースロボットを作りたいという場合には、ワードブロック(スクラッチ)を使ったほうがいいです。
今回作成したプログラム(SPIKEアプリ用)

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記載されている情報は、正確性や動作を保証するものではありません。皆さまの創意工夫やアイデアの一助となれば幸いです。