2025年1月27日
019-1.SPIKEアプリアイコンブロック入門-第2回「SPIKEベーシックとプライムの違い」
この連載では「レゴ エデュケーションSPIKEプライム(以下、SPIKE)」を使ったSPIKEアプリのプログラミングの方法を紹介します。現時点でSPIKEアプリには3種類のプログラムに対応していますが、ここではその1つの「アイコンブロック」を使用しています。(文/松原拓也)
◆ 「ベーシック」と「プライム」の違い
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原稿執筆時点(2021年10月)では、「SPIKEベーシック」はまだ新しいかと思いますので、セットの内容を紹介しておきたいと思います。
SPIKEベーシックはSPIKEプライムと比べて、対象年齢が若いです。
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セットのパーツはこの通りです。 「スモールハブ(Sハブ)」「3x3カラー・ライトマトリクス」「Sアンギュラーモーター」という新しいパーツが使われています。プライムには入っていないパーツです。「カラーセンサー」はSPIKEプライムのものと同じです。さらに、トレーの下には大きなパーツが入っています。
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パーツの互換性はあまり気にしなくても大丈夫のようです。
ベーシック用のパーツをラージハブに接続してみたり、プライム用のパーツをスモールハブに接続してみたのですが、どちらも問題なく動きました。
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ただし、スモールハブはラージハブと違ってプログラムをハブに入れるという機能がありません。
そして、アイコンブロックの特徴として、アプリの機器(パソコンやタブレット)とハブは有線/無線でつながっている必要があります。つながっていない場合は動きません。
◆ プログラミングの違い
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アイコンブロックの話に戻ります。アイコンブロックではプライムとベーシックで使えるブロックの種類が変わります。
プライム用がフォースセンサーブロック、距離センサーブロック、5x5ライトブロック、ランダム5x5ライトブロック。
ベーシック用が、3x3ライトブロック、ランダム3x3ライトブロック。
共通のブロックが、実行ブロック、カラーセンサーブロック、チルトセンサーブロック、音量ブロック、メッセージ受信ブロック、メッセージ送信ブロック、モータースピードブロック、モーター反時計回り回転ブロック、モーター時計回り回転ブロック、モーター停止ブロック、動物の鳴き声ブロック、効果音ブロック、音楽ブロック、サウンド録音ブロック、待機ブロック、繰り返しブロック、永久ブロック、停止ブロックです。
この他、画面の右下のアイコンを押すと、拡張機能ブロックを追加することができます。
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3x3のカラー・ライトマトリクスをコントロールするには、SPIKEプライムの「ラージハブ」やSPIKEベーシックの「スモールハブ(Sハブ)」のポートに「3x3カラー・ライトマトリクス」を接続します。今回は、SPIKE プライムの「ラージハブ」に接続して、これを動かすための、プログラムを考えてみましょう。
ここでは前回、プライム用に作ったプログラムを書き換えます。5x5ライトブロックを取り外して、代わりに3x3ライトブロックを付けます。
初期設定だと黄色になっていますね。
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「v」状のボタンを押して、ライトの色を変更してみます。
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更すると同時に、カラー・ライトマトリクスの色が変わりました。成功です。 このまま実行しても同じ結果となります。
◆ カラーセンサーブロック
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続いて、カラーセンサーによって、ライトマトリクスの発色が変わるプログラムを作ってみましょう。
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ここでは「カラーセンサーブロック」を使います。
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実行すると、こうなります。
カラーセンサーに赤/青/黄色のブロックをかざすと、ブロックの色に合わせてライトマトリクスの色が変わります。
プログラムの仕組みがスクラッチと違っていることを覚えておきましょう。
次回にはモーターを動かしてみたいと思います。
当ブログの内容は、弊社製品の活用に関する参考情報として提供しております。
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