2024年12月13日

011-1.WeDo2.0入門-第1回 「WeDo 2.0の基本的な使い方」

この連載では「レゴ WeDo 2.0(以下、WeDo 2.0)」の活用方法について紹介していきたいと思います。(文/松原拓也)

◆ WeDo 2.0について

現在、WeDo 2.0には数種類のセットがあります。 WeDo 2.0をお持ちでない人は「どれを使ったらいいの?」と、とまどわれるかもしれません。
一番のおすすめがこちら、、、「レゴ WeDo 2.0 for home by アフレル」です。WeDo 2.0の「基本セット」にテキスト(教科書)を追加した家庭学習向けセットです。
なお、WeDo 2.0を使うには、Bluetoothを搭載したタブレットまたはパソコン、そして単三型乾電池2本が必要です。別途、ご用意ください。
なお、WeDoというのは一人で使わず、複数の人たちで使うように作られています。We(私たちが)Do(する)という名前のとおりです。皆で問題を解決しながら勉強をしていきましょう。

こちらがWeDo 2.0の「基本セット」に入っているパーツの一覧です。フタの裏側に印刷されています。トレーのどの場所にパーツを入れるかまで指定されていて親切です。
なお、WeDo 2.0が登場する約7年前に「レゴ エデュケーション WeDo」という製品がありました。それを「初代WeDo」と呼ぶことにします。WeDo 2.0は初代WeDoと同じシリーズですが、仕様が一新されています。そのため、WeDo 2.0は初代WeDoのモーターやセンサーとの互換性はありません。ソフトウェアの互換性もありません。

基本セットを最初に開けてみた様子です。パーツは全部で280個入っています。初代WeDoに比べて120個くらいパーツが多いです。

付属のシールをトレーに貼りました。 トレーにパーツを入れる写真のような状態になります。 あふれたパーツはトレーの下に入れます。

◆ ソフトウェアの準備

WeDo 2.0用のソフトウェアを動かすための端末(タブレットまたはパソコン)を用意しましょう。端末は「Bluetooth Low Energy(別名Bluetooth4.0)」に対応している必要があります。
対応するOSはWindows7/8.1/10、Mac OS X、Android、iOS(iPad)です。Windows7を使用する場合にはBluetoothのドングルが必要とのことです。
ここでは例として「iPad Air2」を使用しています。

ソフトウェアはインターネットからダウンロードします。そのため基本セットにはCD-ROMのたぐいが付属していません。
写真はストアからソフトウェアをダウンロードしている様子です。 ソフトウェアの名前は「LEGO Education WeDo 2.0 FULL」です。「WeDo 2.0」という名前で検索して探しましょう。 ソフトウェアは無料です。ソフトウェアはファイルサイズが1Gバイトくらいあります。かなり大きいのでインストールに時間がかかります。

こちらがロボットの頭脳となるブロックで、名前は「スマートハブ」といいます。単三型乾電池2本で動作します。ここでは電池はエネループ(ニッケル水素電池)を使っています。ニッケル水素電池は充電して繰り返し使うことができるので経済的です。
スマートハブはスライドさせると開きます。

WeDo 2.0用ソフトウェアを実行している様子です。 スマートハブとは無線(ワイヤレス)で通信します。 通信するには写真のような操作を行って、接続します。
(1)スマートハブのアイコンをタッチする。
(2)スマートハブのボタンを押す。ライトが点滅する。
(3)ハブの名前をタッチする。
接続に成功すると、スマートハブのライトが青色に点灯します。 (2)→(3)の操作には時間制限(5秒くらい)がありますので、手早く行いましょう。

◆ プログラミングの方法

それではソフトウェアを使ってみましょう。ブロックを並べるだけでプログラミングを行うことができます。
その例を紹介します。
「ライトブロック」を使うと、ライトの色を変えることができます。

続いて、スマートハブのポートに「パワーモーターM」を接続します。ポートは2つありますが、どちらにさしこんでもかまいません。
「モーター右回転ブロック」を使うと、モーターの軸を矢印の方向に回転させることができます。ただし、モーターは回りっぱなしです。

回りっぱなしを防ぐには「待機ブロック」と「モーターoffブロック」を使います。
写真のプログラムではモーターが1秒間だけ回転します。

以上で、WeDo 2.0の基本的なことについて紹介しました。次回からはさらに使いこなす方法について紹介します。
[movie]「レゴ WeDo 2.0」を使っている様子の動画(Youtube)

当ブログの内容は、弊社製品の活用に関する参考情報として提供しております。
記載されている情報は、正確性や動作を保証するものではありません。皆さまの創意工夫やアイデアの一助となれば幸いです。