2018/6/5-7の3日間、Tufts大学(米国・ボストン)にて、 LEGO Education Symposium とTufts STEM Education Conferenceが開催され、30か国から参加がありました。また、19か国で開催された【LEGO® Education Teacher Award】受賞者の先生方も集結し、レゴエデュケーション教材を活用した、各国での取り組み、活動内容を発表しました。STEM教育に情熱を持った方同士、様々な議論を交わし、熱い想いを共有した3日間でした。
2018 Teacher Award の受賞者は、15か国27名の先生方です。おめでとうございます!!
各国受賞者の先生方が、それぞれのブースにて取り組み内容を発表しました。
レゴブロックを活用してプログラミングのロジックを学ぶ、女子生徒でも参加しやすい工夫、段階的なコンピュータサイエンスの教育など、各学校、創造的で独創的な活動内容で、先生方の情熱を感じ取ることができました。
神奈川大学附属中・高等学校
小林 道夫先生
対象学年 : 高校2年生
使用教材 : レゴ マインドストーム EV3
活動内容
宇宙エレベーターをテーマとした学習は、宇宙エレベーターステーションへ安全に人や物資を運ぶという目的のもと宇宙エレベーターについて学び、地上とステーションの昇降するロボットを作り、その成果を競い発表する。
メタ認知(自分の状況に対しての客観的な認識)、学習意欲(やる気)、学習方略(効果的な学習方法)の主体的な学びの3要素を持っている。
宇宙エレベーターに乗って宇宙旅行することを想像しながら、ロボットの構造やセンサープログラミングを学べるアクティブラーニング教材である。
LEGO Education Symposiumに参加して
宇宙エレベーターは日本がリードする宇宙開発の夢の乗り物である。
「宇宙エレベータを作りたい」研究者から子どもたちまでこの思いを繋げていくことこそ夢の実現に大きく進むことができるので、この活動をもっと世界に広めたい。
筑波大学附属小学校
鷲見 辰美先生
対象学年 : 小学校1年生
使用教材 : レゴ WeDo2.0
活動内容
児童が楽しみながら活動できることを第一に考え、ペアで創造した動物や虫を組み立て、それらがえさをとって戻るという課題を設定した。
この課題は、試行錯誤しやすく、目標達成の喜びも得やすいというよさがある。
児童が考えるプログラムは、効率的ではないプログラムも、工夫のよさを認めていくことで、興味関心をより高めいけるようにした。
小学校1年生が長時間集中して活動することは難しいが、本活動では2時間通しの授業でも「まだやりたい」と活動を止めようとしない児童の姿を見ることができた。
LEGO Education Symposiumに参加して
世界各国の先生方の各国の授業体制によって、取り組み内容や授業科目の違いはあるが、教育への課題や工夫していることは共通点が多かったと。また、今回の会場となったTufts大学は、素晴らしい環境で、建物なども趣きがあり素晴らしいと感動されていました。
LEGO®MINDSTORMS®はMIT(マサチューセッツ工科大学)とレゴ社の共同開発により1998年に発売され、今年で20年を迎えました。
また同じ年に、Tufts大学との連携により、ROBOLAB(ソフトウェア)が誕生しました。
開発に携わった、Tufts大学のCEEO(Center for Enginieering Education and Outreach)のChrisは、沢山の子どもたちが、はじめやすいようにアイコン型のソフトウェアにし、インターフェイスも使いやすいように工夫したと話しました。
RCX発売までは失敗もあったとか
歴代マインドストーム
ROBOLABの開発
お祝いの20th記念カップケーキ
レゴエデュケーション教材を活用した内容や、グループ内でテーマに沿っての作品作り、MakerSpaceについてのディスカッション、ScratchやKIBO活用した内容まで、数多く開催されました。ここでも各国の参加者達と交流を深めることができたと同時に、新しい気づきもあり、今後に活用できることが多いWorkshopでした。