2015年10月19日
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EV3ソフトウェア 配列ブロックの使用方法
プログラムの中でたくさんの値を扱う場合、配列を使用すると便利な場面があります。
ここでは教育版EV3ソフトウェアで配列を使用する方法をご紹介します。
■配列の準備
配列を使用するには、まず配列変数を用意する必要があります。
格納する値によって、数値配列・ロジック配列のいずれかを用意します。
ここでは例として数値配列を用意します。
変数ブロックの「読み込み」または「書き込み」モードで「数値配列」を選択し、変数の追加で変数の名前を入力します。
プロジェクトプロパティの変数タブで、追加ボタンから追加する方法もあります。
■配列へ書き込む
配列へ値を書き込むには、配列操作ブロックを使用します。
配列の末尾に値を追加する場合は、「追加」モードを選択します。
インデックスを指定して値を書き込む場合は、「インデックスで書き込み」モードを選択します。
追加モードで書き込む
配列の末尾に値を追加するには、下図のようにします。
準備した配列変数を読み込みモードにし、配列操作ブロックにつないで配列変数の値を読み込ませ、値を追加して、その結果を配列変数に戻します。
下図では、配列変数hairetsuの末尾に値「3」を追加しています。
もし配列変数hairetsuの中身が{1,2}だった場合、上記プログラムによって値は{1,2,3}になります。
インデックスで書き込みモードで書き込む
配列のインデックスを指定して値を追加するには、下図のようにします。
配列変数の中身を読み込み、指定のインデックスに値を書き込み、その結果を配列変数に戻します。
下図では、配列変数hairetsuのインデックス1に、値「3」を書き込んでいます。
もし配列変数hairetsuの中身が{1,2,3}だった場合、上記プログラムによって値は{1,3,3}に書きかえられます。
■配列を読み込む
配列の値を読み込むには、配列操作ブロックの「インデックスで読み込み」モードを使用します。
値を読み込む配列変数を配列操作ブロックにつないで、読み込みたい値のインデックスを指定して読み込みます。
下図では、配列変数hairetsuのインデックス1の値を読み取り、EV3のLCDに表示しています。
配列変数の内容を順に読み込む場合、下図のようにループブロックのループインデックスを使用すると便利です。(※1)
配列に含まれる値の数を知るには、配列操作ブロックの「長さ」モードを使用します。
これを使って、ループのカウントを制御することもできます。(※2)