ETロボコン
世界をリードするエンジニアの育成を目指した
組込み技術を競う若手エンジニア向けのロボットコンテスト
ETロボコン(ETソフトウェアデザインロボットコンテスト)自動車、電機、光学、医療機器といった日本の産業競争力に欠くことのできない極めて重要な「組込みシステム」分野における技術教育、人材育成をテーマにしたロボコンです。
2002 年にUMLロボットコンテストとして始まり、2005年よりETロボコンと名称を変え、各企業団体との連携協力により開催されています。
ETロボコン公式サイト
ETロボコンキット
販売ページ
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開催概要
対象 | 高校生以上 エンジニア及び大学生、高専生、専門学生が主な対象です |
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チーム編成 | 複数名でのチーム構成での参加を推奨。(参加実績平均5.5名) |
開催の流れ | |
競技内容 | 3クラス 2020年、 2021年は全プログラムをオンラインにて開催、シミュレータでの競技会を実施 2022年はリアル競技とオンライン・シミュレータ競技の両部門実施(予定) |
大会の特徴
競技クラス
走行体、バッテリーといったハードウェアは同じ(ワンメイク)、ソフトウェアの違いだけでの競い合い。指定されたコース・課題を正確に速く走行する、コース攻略も含めた競技。モデルベース開発でソフトウェア設計モデル内容の審査もあり、制御と設計力の双方とも技術力を求められる、世界的にもユニークなロボコン。
- エントリークラス 入門
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ソフトウェア開発、設計や制御開発の初学者向け。
イチからソフトウェア開発を学び、体験する機会を提供します。
- プライマリークラス 基礎
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ソフトウェア開発、設計モデルや制御開発の初級者向け。
モデルベース開発、制御技術の基礎を学び、より正確で速い制御と、よい設計とは、を実践で学ぶ機会を提供します。
- アドバンストクラス 応用
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プライマリークラスからレベルアップする参加者、ソフトウェア開発、制御技術開発についての経験者向け。
高度な制御技術やAIなどの要素が加わり、設計モデルの高度化と併せて開発スキルを磨き高い目標にチャレンジします。
参加者の声
株式会社デンソー
ソフトウェア開発の全ての工程を体験し、広い目線を持って活躍できる人材に
大規模化してきた昨今の開発において、各自の業務の中で任されるのはソフトウェア開発の特定の工程の中の一部(設計・実装・検査・開発環境の整備等)だけで、担当以外の工程を学べる機会はなかなかありません。
ETロボコンに参加すると、設計やプログラミングを実践して学ぶことができます。ソフトウェア開発における要求分析から結合検査までの一連のプロセスを全て体験することで、担当以外の工程の目線も持って開発を進めたり、コミュニケーションを取ったりできるようになりました。
疑似的なプロジェクト活動を通して、成功と失敗の体験を積み重ねられる
新しい開発手法や進め方等を取り入れたいと思っても業務の中で思い切った挑戦をする事には少なからずハードルがありますが、ETロボコン活動の中では失敗やリスクを恐れずに試行錯誤や挑戦がしやすいです。また、画像処理や機械学習のような最新技術にも取り組めることは大きなモチベーションになっています。
ETロボコン活動の中ではある程度の結果を求めつつも、各メンバーの挑戦したい事を重視して取り入れるようにしています。その結果はたとえ失敗したとしても良い経験になり、確実に技術者としての成長に繋がると考えています。
京都府立京都高等技術専門校 後藤先生
ETロボコンは仕事の要素、実務を想定した課題のひとつ
システム設計科の訓練生は1年次で初めてプログラミングを学び2年次は全員がETロボコンの実際のコースを使用して課題に取り組みます。いろんな教材を使っていますが、マインドストームの時は訓練生の食いつきが違いますね。
放っておいても勉強します。職業訓練校なので、仕事体験的な要素がある課題にしておりETロボコンもその一つです。
納期(試走会、モデル提出、大会など)が決まっていますので、進捗管理ができる良い機会となっています。
他校の学生や企業エンジニアとの出会いが将来の財産に
ETロボコンは他校の学生や企業のエンジニアの方々と出会うチャンスです。学生たちは試走会や懇親会、勉強会で他のチームと積極的に交流をしていました。きっとこの経験が将来の財産となると思います。
さらにチームで力を合わせて一つのものを作り出すことも良い経験になっています。
訓練生が就職面接を受ける際も、ETロボコンの活動を高く評価してくれ、就職にもつながっています。