2017年11月10~12日の3日間、WRO2017国際大会が南米・コスタリカにて開催され、
世界53か国から392チームが参加し、熱戦が繰り広げられました。
日本からは小学生から大学生まで、コーチを含め15チーム139名が参加し、各カテゴリーにチャレンジしました。
会場では様々な言語が飛び交う中、時折歓声が湧き上がり、盛り上がりをみせました。
WROは毎年世界各国で開催されます。今年の国際大会はコスタリカ。 コスタリカの首都サンホセは標高1150mあり、火山やコーヒー農園に囲まれた高原都市です。会場は首都サンホセのはずれ、コンサート会場やサーキット場としても使用されている、開放的な空間でした。
開会式・閉会式は屋外の会場にて行われ、世界各国からの参加チームが一同に集まります。開会式には、コスタリカの科学技術大臣と副大統領が挨拶を行い、在コスタリカ日本大使館の山口大使も出席しました。
選手たちは開会式後、試走会やブース設営など、翌日からの競技に備えます。
小・中・高の3部門にて、それぞれ決められた競技コースで、与えられたミッションをいかに早く、正確にこなすかを競います。
競技は2日間行われ、1日ごとに発表されるサプライズルールを決められた時間内で攻略に挑み、1日目のベストスコア、2日目のベストスコアの合計スコアで順位が決まります。
今年のテーマは「サスティナビリティ(持続可能性)のためのロボットを作成せよ」。
各チーム、テーマを研究し、テーマに沿ったロボットを自由に作成します。会場では、小・中・高の3部門にて、各チームがそれぞれ指定されたブースに、作成したロボットと掲示物を展示します。
2日間で審査は5回。1回3人の審査員が各ブースを回り、選手たちは審査員にむけてプレゼンを行い、すべての審査の総合得点で順位が決まります。
WRO2017のARC部門は、ロボット版のテトリス(R)ゲームのような競技です。
自作した自律型のロボットで、コース内に置かれたテトラキューブと呼ばれる色付きのブロックを取り、直立した長方形の箱にテトラキューブを隙間なく積み重ねていきます。
どこに置かれたテトリスキューブを、どのような方法で取るかは各チームが考え、高得点獲得を目指しロボット制御を競い合います。競技は2日間行われ、1日目のベストスコア、2日目のベストスコアの合計スコアで順位が決まります。
WROフットボールは海外を中心に広がっている競技です。
2台のロボットが1チームとなり、我々人間が行うサッカー同様のルールで自律型ロボットが専用ボールを追いかけながら対戦します。
会場には、LEGO EducationやPITSCOなど、WRO国際大会の各種スポンサー企業のブースが設けられています。LEGOブロックで作られた大きなブロックや、TETRIXを使った様々な組立モデルなどが展示されており、参加者や見学者は、多様なブースから情報収集したり、体験・交流を楽しんでいました。
各国ブースもあり、Japanブースでは折り紙体験が実施され、大賑わいでした。
大会2日目の夜は、各国の参加チームが集い【Friendship Night】が開催されました。会場は、開会式が行われた屋外。
Friendship Nightは、開催国が催しを考え、各国の子どもたちが交流をする機会です。
今年のコスタリカでは、終始会場に音楽が流れ、ステージ下に集まった参加者たちは音楽に合わせて楽しく踊っていました。
日本の子どもたちは、事前に用意した日本の手土産を交換したり、国旗に名前を書いてもらったりしながら、記念写真を撮り、交流を深めていました。
大会の緊迫した雰囲気とはまた違い、こうして世界の子どもたちと交流できるのも、WRO国際大会の魅力のひとつではないでしょうか。
閉会式では、各カテゴリーの3位までが表彰され、レゴブロックで作られたトロフィーが授与されます。
チームの名前が呼ばれると、抱き合って喜ぶチーム、涙を流して喜ぶチームなど、その反応は様々ですが、それぞれのチームがこの大会までに努力を積み重ねてきたことが感じとれました。
また、大会では23か国139名の審査員たちが大会運営を支えています。
来年、2018年の国際大会は、タイのチェンマイで開催されます。また来年、日本からも多くの活躍するチームがでることを楽しみにしています。
WRO2017国際大会チームJapanのみなさま。お疲れ様でした!感動をありがとうございました!
新発田市立猿橋中学校
チーム「ロボターズ3」
世田谷区立中丸小学校・
横浜国立大学教育学部附属横浜小学校
チーム「FrozenBlizzard」
追手門学院大手前中学校
チーム「OtemonQuest」
福岡県立香椎工業高等学校
チーム
「福岡県立香椎工業高等学校作品製作部」
帝京大学
チーム「帝京ロボラボ」
写真提供元:WRO Japan