CSR 活動事例

プログラミングやロボットに触れ子どもたちに学ぶ機会を提供する、CSRの取り組みをご紹介

株式会社アフレル CSR 活動事例

ロボ・キャンプ

2000年の初開催から18年に渡って継続開催されている親子を対象としたロボット製作とプログラミングの体験会です。
2006年からは福井工業大学と連携し、先生方や学生の皆さんと一緒に体験の場を創り上げています。

お話を伺った方

株式会社アフレル
代表取締役社長 小林靖英 / 事業企画室 マネージャ 柏崎暁子

活動の概要

現在は小学校4~6年生の親子で参加していただき、一日かけてロボット製作とプログラミングの双方を体験していただくワークショップを実施しています。
オリジナル作品、あるいはテーマに沿った数々のミッション(コースや課題)をクリアするロボットを、親子で共に考え、工夫を重ねて作り上げていただきます。一日の終わりに、参加者全員が発表会で作品を披露する時間も用意しています。
当初は一企業で実施していましたが、2006年頃から地域における連携も考えまして、福井工業大学様と協力し、先生方や学生さんのお力添えもいただきながら継続しています。
これまでの18年で、100回弱、1,300組以上、2,500名を超える地域の皆さんに参加いただいています。

活動の背景

元々は、地域の皆さんに集まってもらえるような場を作り、地元に貢献できるような催しをやってみようということで始まりました。 2000年当時はまだまだソフトウェアやプログラミングが一般には知られておらず、生活の中に多く存在するものの、知らない方が大半でした。一方、政府ではIT戦略本部が設置され、翌年にはe-Japan戦略が策定されるなど、日本がITへの取り組み姿勢を明確に打ち出した時期でもありました。 子どもたちに、プログラムを創る体験を通じて未来の科学者、技術者を目指してもらうこと、そして我々が携わっている仕事を知ってもらうことを意識していました。

子どもたちへの想い

2000年の初開催から現在まで一貫して「コミュニケーション」を体験の柱に置いています。親子、あるいは会社と地域のコミュニケーションが生まれる場となるよう取り組んでいます。活動を始めた頃は、ITの利用が広がると会話が無くなる(=冷たい)というようなイメージを抱いている方も多かったのですが、そうではなくITは新しいものづくりの環境・道具であり、ITによってさらにコミュニケーションが増え、作る機会となりうることを体験していただきたいです。

また、ロボ・キャンプへの参加を通じて、世の中の様々なものがソフトウェアで動いていて、それは誰かが作り上げた成果であると実感すること、今まで見えていなかった世界が見えるようになるきっかけづくりができれば嬉しく思います。

参加者の様子

子どもたちはモノが動くことに対して、とても素直に喜び、感動するようです。
お母さんやお父さんは、思っている以上に自分が熱が入ってしまったとおっしゃる方が多いです。

ロボ・キャンプは一日かけて実施することもあり、製作中は親子でけんかになったり怒ったりしている様子も見られます。
時には思い通りにできなくて泣いてしまうお子さんもいます。しかし、どの参加親子も力を合わせ、発表会まで進む様子を見ていると、共に何かを創ることの力があるのではないかと感じます。
短時間ではなく、あえて一日取り組んでもらうことで親子の間で様々なコミュニケーションが生まれます。
発表会では、お母さんやお父さんがお子さんの新たな一面に気付いた、成長を感じたといった感想も聞かれ、親子がコミュニケーションを通じて互いを発見する機会にもなっているようです。

実施する際に気をつけていること

●参加者に対して
親子で一日取り組んで笑顔で帰ってもらうことです。そのために、イベントとしての場づくりや期待を少しでも超えるような発見・驚きがあればと考えています。
また、安心・安全な場で何度もチャレンジし、失敗できることです。頭の中にあるものをカタチにする過程で、悩み、考え、できるようになった喜びを感じられる、そうした時間を過ごしていただきたいです。

●スタッフに対して
アフレルはロボットを活用した教育サービスやイベント、コンテストの企画・運営など、「体験」を柱とした事業を展開しています。参加された皆さんに楽しんでいただくために何をするのか、若い社員が中心となって動かしていくことで、自らの仕事がどのように位置づけられるのか、体験することはどういったことかを感じとってほしいです。